妊娠が分かってからの大学での対応

並木道

妊娠が分かってからも大学に通っていた私。親との約束で大学は卒業することに決めた。

仲の良い友達に打ち明ける

妊娠初期は見た目では全く妊婦だとわからない。よく見るマタニティマークももともとは見た目ではわからない妊娠初期の妊婦を気遣うためにできたものらしい。それくらい、本当に妊娠していないときと全く変わらない。ただ、見た目は変わらないが自分自身の身体は毎日毎日変化している。悪阻も酷い人は本当につらい時期なのだ。つわり中の満員電車は地獄のように辛い。マタニティマークを見かけた場合はちゃんと気遣ってあげよう。

ところで、仲の良い友達に打ち明けた話だが、友達は興味深々で色々と聞いてきた。ま、申し訳ないけど面白半分で聞かれていたとしか思えない。仕方ないんだけど・・・。友達達は「協力するから何かあったら言ってね」と表向きは協力的な感じだった。

大学はそれなりに楽しかったが、私が日常的に付き合っている友達は高校までの友達が多かった。なので、大学で「大親友」と呼べるような人は私には居なかった。でも、大学で不自由ない程度の友達は居た。

お腹は全く膨らんでいないのでその他の人にはしばらく気付かれないだろうと思っていた。話した友達には「とりあえず、今は言わないでね」と言ったのだが、数日後には噂になっていた。どんなルートで広まったかは分からないが少しは予想はしていたことだ。

やっぱり大学の友達はあまり信用は出来ないなと私は改めて思った。でも、こんなことでへこたれているのも時間の無駄なので割り切って大学生活を送ることを決めた。実際大学はいろんな人がいる。そう考えれば私もその一人にすぎない。

ゼミの先生にも話した

信頼していた女性の先生。その先生は結婚はしているが子供は居なかった。生徒からの信頼も厚く、ゼミの内容以外の相談をする生徒も結構いる。先生はまず私の身体を気遣ってくれた。

「つわりとかはない?あまりキツかったら休んでいいからね」

「課題をちゃんと提出してもらえれば、単位は取れるようにしてあげるから」

先生なりに気遣ってくれて、とてもありがたかった。今までつわりは無かったのだが、最近になって急に気持ち悪くなる時が増えた。ドラマで見るような、急に「おえっ」ってなってトイレに駆け込む感じではないが、ニオイには敏感になった。あと、油っぽいものは受け付けなくなった。なんだか体調も優れないことが多くなったので、そう言ってもらえて気が楽になった。

妊娠初期にやっておけばならないこと

ベビー

妊娠出産についての知識が全くなかった私は、まず勉強することから始まりました。ネットを駆使し、たまひよを参考にして知識を増やす努力をしました。もちろん母親も色々と教えてくれました。

母子手帳をもらいにいく

妊娠が分かったらすぐもらえる母子手帳。私の自治体は病院から妊娠届をもらって、それを役所に提出することで交付してもらえます。この母子手帳は子供が産まれるまでだけでなく、その後もずっと使うので大切に保管しましょう。結構かわいいケースもたくさん販売されているので自分のお気に入りを探すのもひとつの楽しみになるかもしれないです。ちなみに、初期は流産の可能性も高いみたいなので、心拍が確認できるころにもらいに行くのが一番良いかと思います。

出産する病院を決める

私みたいに予期せぬ妊娠の場合は難しいかもしれないですが、妊娠を希望している人は妊活と同時に病院探しをスタートした方がよいかもしれないです。都心は婦人科はあっても、産むことのできる病院が非常に少ないです。妊娠中期になってしまうと、もう分娩の予約が出来ないということも実際に結構あります。出来れば妊娠する前に出産する病院を決めておくようにしましょう。出来れば近い病院をおすすめします。おなかが大きくなると遠くに行くのも一苦労なので・・・。

歯医者で治療を終わらせる

妊娠中は歯が弱くなる傾向にあります。なので、おなかが大きくなる前に歯科検診に行きましょう。自治体によっては、妊婦の歯の治療は回数限定で無料で出来るところもあるようです。妊婦の特典をうまく活用しましょう。麻酔などは、赤ちゃんに悪そうですが、私が行っていた歯医者さんは量を守れば全然問題なしとのことでしたので私は麻酔をして治療してもらいました。赤ちゃんが産まれたあとは歯医者に行く余裕がほとんどありません。なので、妊娠中に歯の治療は完璧に終わらせておくのが理想です。もし深い虫歯などがあると、治療に時間がかかってしまうので初期に見てもらうのが理想です。

手作り用品を作ってみる

これは余裕があればの話ですが・・・。私はもし、自分が余裕のある妊婦だったら妊娠中にたくさん赤ちゃんへ手作りの洋服やスタイなど、作ってあげたかったなと思います。出産後は育児に大忙しでなかなか時間がとれません。化粧するじかんもないのに、何かを作ったりする余裕なんてほとんどありません。ぜひ得意な人は赤ちゃんへのプレゼントを作ってあげてみてください。

寛大な両親に感謝 大学に行きながらの妊婦生活スタート

青空

両親は最終的に私を受け入れてくれた。

でも、もちろん最初は猛反対された。それでも私は引き下がらなかった。親は、子供をあきらめるなら、その為のお金(手術代)は出す、とまで言っていた。両親は夜が来るたびに遅くまでリビングでなにやら話していた。もちろん私のことを話していたのだろう。何日もたった。それでも、引き下がらない私を見て両親が言った。

お父さんが居ないという状況で、それでも一人で産みたいと決意した現実を、親として応援してあげようと思う・・と。まだ、自分達(両親)も気持ちの整理はついてはいないけど協力する方向で今は考えていると言ってくれた。

我慢していた涙があふれてきた。今まで色々反抗してきたこともあったけど、やはり両親は絶対味方でいてくれる。こんなに心強い存在はない。お母さんは優しく抱きしめてくれて、不安で張りつめていた気持ちが一気にゆるんだ。マタニティ生活も出産も育児もこれからなのに、なんだか一段落ついてしまったかのような安心感に包まれた。

こうして、時間はかかったが両親も納得をしてくれた。

なんて寛大な親なんだろうと、親の懐の大きさを改めて感じた。

ただ、両親からの条件は「大学は必ず卒業すること」

これからはお腹も大きくなる。体調によっては休学しても構わない。けれど、せっかく大学までいったのだから必ず卒業はしてほしい。それが絶対ためになるときが来るはずだからと。若くしてa赤ちゃんを産むということは子育てが落ちつくのも早い。その時に少しでも社会復帰しやすいように、今出来る最低限のことはしておいたほうがいいと言ってくれた。

正直、わたしは大学はやめることになると思っていた。

でも、両親の意見にとても共感した。そして、両親の協力なしに、産んで育てるのはとても厳しい。なので、大変なのは重々承知で私は大学に通い続ける決心をした。

それから、私はお腹に赤ちゃんを身ごもりながら大学に通うことになった。こんな、ドラマや漫画のような話が自分に降りかかってくるなんて、思ってもいなかった。普通の大学生だった私は、この数日で180度人生が変わってしまった。もし私が、反対の決断をしていたら人生がどう変わっていたかはわからない。普通に就職して結婚していたかもしれない。でも私は後ろは振り返らず、子供の為に精一杯頑張ろうと心に誓った。

友達から偏見の目で見られたりするかもしれない。すれ違う人に笑われるかもしれない。でも、いくら辛いことがあっても、家族と共に頑張っていく覚悟をした。

未婚のママになる決意を両親に打ち明けた日

子供をおんぶする父親

両親に打ち明けた。

母親は絶句で、父親は下を向いていた。

私は部屋にすぐ戻った。なんだか今話してもお互い感情的になってしまいそうだったので。色々と経緯を話して、私の決意を述べ、両親に頭を下げてきた。きっとあの夜、両親は夜中寝れなかったに違いない。世間からバッシングを受けそうだが、出来れば両親からの手助けが欲しいというお願いをした。産れてくる子供の為には、いろんな意味で、それが一番幸せに育てられると思ったからだ。周りからの情報が少ない私だったが、1人での子育てがとても厳しいということは、さすがに分かった。

眠れぬまま朝が来た。今日は授業もないので、とりあえず家へ引きこもる予定だ。お医者さんからは、また2週間後に来てくださいと言われている。もう一度エコーの写真を見直してみた。これがよくドラマなどでみる「赤ちゃんのエコー」なんだ・・・本当にお腹にいるんだ・・とエコーを見るたびに愛おしい気持ちが強くなっていった。

きっとこれが母性本能なんだ。

月曜日だったので、父親は普通に仕事。母親はパートに出かけている。私には妹が一人居るが、大学に入ったばかりで相当エンジョイしているらしく、あまり家に居ない。今日は私一人だ。リビングにおりた。母親は写真が好きなので、リビングには私達家族の写真が沢山飾ってある。

お父さん、お母さん、私、妹

お腹の子供の家族写真にはお父さんは居ないんだなと少し悲しくなった。でも、悲しんでる暇はない。両親とはまだ一言も言葉を交わしてないが、とりあえず私も育児について色々勉強しようと思った。パソコンを開いて、登録制の育児サイト(無料)に登録してみた。このサイトは登録すると色々な口コミ情報や雑談などのカキコミが見れる。

さっそく覗いてみる。

その中で「未婚ママの集まり」というスレッドを発見した。

そこを覗いてみると、何十件とカキコミがあり私と同じような立場の人が沢山いるんだということに驚いた(実際は沢山というより、そういう立場の人はよりどころを求めて掲示板などにカキコミをする人が多いだけなのかもしれないけど・・・)

私もさっそくカキコミしてみた。こういうところで、色々情報交換出来ればいいなと思った。こういう感じのサイトがあるだけで、少し心強くなった(周りに頼れる人や情報をくれる人がほとんど居なかったので)。

そんなことをしているうちに時間は過ぎ、夜になった。そろそろ、母親が帰ってくる時間だ。

パパは居ない 1人で産むという決意

もみじ

打ち明けた後、彼はびっくりした容姿で呆然としていた。ダメかなと思う反面、1%くらいは「産んでいいよ」と言ってくれるのではないだろうかと期待していた。

しかし、その期待は見事に裏切られた。

「ごめん、無理だわ」

想像はしていたが、想像以上にショックだった。大きな岩を頭に投げつけられた気分だった。あなたのパパはもう味方じゃないのよ、お腹に何度も言い聞かせた。怒りはなかった。呆れもなかった。自分でもすごく不思議な気持ちだった。

いつの間にか私は一人でも産む決意をしていた。

その日は何も食べずに帰った。打ち明けてからの彼との時間はとても気まずく、もちろん目を見ることも出来なかったし言葉もなかった。私は心の中でこれからのことの整理をしていた。私は別れ際、彼に言った。

「無理ならいいよ、お金もいらない」

「でも私は産みたい。それは止めないでほしい。絶対子供には会わせないとかも言わない。でも、産れてきた子供にパパのことを何て話すかはまだ考られてないけど、その時に会わせない方がいいって私が思った場合は・・・会わせられないかもしれない。それは了承してほしい。」

彼は無言で頷いて、帰って行った。

なんともあっけない別れだった。

でも私の心はもう決まっていた。気持ちは少しずつ前を向いていた。これからの問題は両親にどうやって話を切り出すかということ。色々と決意はしてみたものの、私はまだ大学生で親の扶養に入っている身分。社会人経験があるわけでもなく、お金を稼ぐあてがあるわけでもない。両親に快く了承されるはずがない。

なんだか、はやくも無理な気がしてきた・・・

私の気持ちは高まっていたところから一気に急降下してどんどん弱気になってきた。産みたいが、よく考えたらお金どうしよう。というか、出産っていくらくらいかかるんだろう。どんな手続きが必要なんだろう。育児ってどんな感じなんだろう。当時の私はもちろんわからないことだらけで、出産や育児に関する知識はゼロに等しかった。まだ21歳だったので周りに子育てをしている友達はいなく、情報もほとんどない。産むことよりも育てることの方が大変だということに全く気付いてなかった。でもこの子を何とか産んであげたいという気持ちだけは、変えることが出来なかった。

やっぱり今日、両親に相談するしかない。

子供が子供を産むとはこのことだ。でも、この子の親は私しか居ない。結婚、妊娠、出産と順を追ってこなしてきた人たちからしたら、きれいごとばかり言ってるガキのようにしか思ってもらえないかもしれない。でも、やっぱり何かの意味があって授かったんだと思う。私が一生懸命育てれば、それは伝わるはずだ。いろんな家庭があってこその世の中だ。

・・と私は自分に言い聞かせながら家に帰った。

ついに彼に妊娠の事実を打ち明ける時が来た

カフェのワンシーン

病院を後にした私は、彼との待ち合わせ場所まで移動した。ドキドキしていたが、憂鬱ではなかった。赤ちゃんを実際に目にした私は気持ちが高揚していた。待ち合わせ場所に早く着き過ぎたので、近くのカフェに入り待つことにした。その後、彼がいつもと変わらぬ様子で現れ、私は急に緊張してきた。

「今日何食べようか~」

彼氏は普通に話しかけてくる。ま、何も知らないのだから当たり前なのだけど。私は最近、一種の悪阻のせいなのか、タイ料理的な香辛料の強い料理が食べたくなることが多い。ネットで検索すると、近くにタイ料理専門店があったので、そこに入ることにした。

ドキドキ

ご飯を待つ間、何度も言おうと思う瞬間があった。しかし、喉くらいまでは出てくるのだがそれ以上に出てこない。言おうと思う気持ちはあるのに、声にまでは出てこない。いざとなると、やはり言えない。自分の意思の弱さにがっかりだ。

こわい・・

これで打ち明ければ、別れるか結婚するかのどちらかになるはず。なんだか悲しくなってくる。ここにきてまた迷いが出てきてしまった。でも、彼氏は美味しそうにタイ料理を食べている。マンネリしかけていた彼なのに、今日でバイバイになる可能性があると思うと愛おしく感じてきた。私の中で色々な気持ちが巡っているともしらず、彼は美味しそうにご飯を食べている。実は今、おなかの中に自分の子供がいるとも知らず・・。

「今日なんかおかしくない?」

さすがの彼氏でも分かったみたいだ。私は色々と気持ち的に苦しくて食事が進まなくなっていた。ご飯を残したことはいままでほとんどなかったけど、さすがに食事が喉を通らなかった。

「実はね・・」

言おうと思いながら口を開いたが、言葉が出てこない。彼が到着する前にひとりで色々シュミレーションしてみたが、うまくいかないものだと思った。一人で挙動不審になっていた。

「??」

とりあえずお会計を済まし、外に出た。

外に出てから、ひと気の少ない、まったり出来る場所を探した。いつものお決まりパターンだ。回りもさほどうるさくなさそうな所にベンチを発見したので、二人で座ってみた。秋の夜は涼しい風が吹いて、何とも心地いい。

今しかない。打ち明けた。

「赤ちゃんが出来た」

彼は驚いてた。もちろん顔も驚いていたが、内心は想像以上におそろいていたはずだ。私はドキドキしたが、それ以上なにも言わなかった。彼はびっくりした目でこちらをチラチラ見てくる。私は下を向いていた。

思い悩む気持ちと、重要な決断

アヒル

妊娠していることが分かってから数日が過ぎたが、決意はまだ決まらなかった。産む決意、産まない決意・・どちらにしても究極の選択だ。まだ、親にも彼氏にも友達にも打ち明けられていない。

私は彼氏が「産もう」っていってくれる自身が無かった。

付き合って2年。微妙にマンネリもしてきた頃だし、まだ若い私達は結婚なんてこれっぽっちも考えていなかった。彼氏はまだ遊びたいだろうし(もちろん私だって遊びたい気持ちはあるけど)経済力もない。大学辞めて働くなんて、絶対ないだろう。親にはもちろん反対されるだろう。

私には一人で産んで育てる自身なんて、まだ無かった。

「どちらにしても、病院へ行かなきゃ」

数日後、病院へいくと病院は人で溢れかえっていた。「最低1時間半は待ちますので、外出しても大丈夫ですよ」看護師さんが言う。これが本当に少子化なのだろうか。信じられなかった。

「みんな幸せそう・・」

その日は土曜日だったので、旦那さんと来ている人も多かった。にこにこしながらエコーの写真を見ている夫婦。病院に置いてある育児雑誌を見ながら笑いあっている人たち。みているだけで泣きそうになった。自分がすごくみじめで・・。ここでも死んでしまいたい気持ちになった。でも、きっとこの人たちに埋もれながら私みたいな人も居るはずだと思い、心を静めた。

一時間半後

通された診療部屋には女医さんがひとりと、その他看護師さんが数名居た。診察用の椅子に座らされて色々調べられた。そして椅子の横い設置してある画面に映し出された。

「これが赤ちゃんですよ」

なんだかよくわからない丸っこい点があった。微妙に動いている気がした(実際は動いてないけど)。心臓が動いているのも、もう確認できたらしい〈普通は1回目の診療では確認できないことが多いらしいが、私は診察が遅れた為、確認できた)。

「おめでとうございます」

おめでとうございますじゃないよ。と思いながらも、なんだか少し嬉しい気持ちにもなった。触ってみても、見た目も何も外からじゃわからないけど、今お腹の中に小さい血のつながった命がある。そして、そのミジンコサイズの命は10か月後には立派に成長してこの世に産まれてくる。というか、私が産む。今までは90%くらい産めないと思っていたが、これをきっかけに気持ちの変化がおとずれた。

「今日の夜、彼氏に言おう」

そう決意した。ちょうど、その夜は彼氏と会う約束をしていた。もう夕暮れ時だった。私は、心を決めて、待ち合わせ場所に向かった。

普通の大学生だった私に人生の転機が訪れる

夕焼け

私は都心の大学に実家から通う普通の大学生。中くらいの学力で、顔も普通、運動もまあまあ、恋愛もまあまあ。そんな感じで今まで生きてきた。

そんな私に人生の転機が訪れた

ある日、普通に大学で授業を受けていた私。授業中居眠りを堂々とするタイプではなかったが、最近やたらと眠い。いつも夜更かしな方ではなく、バイトも22時で上がるし、彼氏や友達と遊んでも大体24時前には家に帰る。

なんでだろう・・・

とりあえずあまり気にしないでいたが、あまりにおかしいので友達に相談してみた。友達は「妊娠でもしてるんじゃない~」

「??」

何だか急に怖くなってきた。思い当たるふしが無い訳ではないけど、生理不順で病院に通っていた私はピルも飲んでるし「ありえない!」でも「何回か飲み忘れたかも・・」不安は次々頭をよぎるがとりあえず考えるのをやめた。しかし次の日も次の日も眠気は続き、生理もいていないので薬局に行って1本検査薬を買ってみた。

速攻トイレに行って1分後

絶句した・・

「線が2本でてる・・」

「まじで・・!?」

とりあえず落ち着きを取り戻さなければ。ということで、外に出て、コーヒーを買ってみた。落ち着いて考えてみても、結果は変わらない。もう一度見てみても、やはり変わらない。線は消えはずもなく、くっきりと残っている。

その日、家に帰る道は恐ろしく遠かった。足が重くて世界中の重力を感じているかのようだった。なんだかお先が真っ暗で車に飛び込もうかとも思った。大学どうしよう・・結婚どうしよう・・親になんて言おう・・

赤ちゃんどうしよう・・・

そんなことを考えながら夕日が沈む道を、ゆっくりゆっくり歩いて帰った。なんだか寒いか暑いか暗いか明るいかも分からなくて、シラフなのにどうやって家に帰ったかも覚えていない。それくらい気が動転していた。当時付き合っていた彼氏は、同い年で違う大学に通う人。どうやって伝えようか、まだそんなことまで考えることも出来ず、家に帰るだけで精一杯だった。

家に帰っても家族は普通に変わりなく私を迎えた。

「おかえり~」

お母さんがご飯を作っていた。とりあえず、部屋にこもり考えた。もう一度検査薬を見直してみた。もちろん結果は変わってい。夢ではないようだ。

色々考えた結果、今日一日はゆっくり寝て、明日また考え直そうという結果に至った。寝て考え直すといっても、寝れるわけもなく、夜中じゅう泣いていた。涙だけは止まらなかった。考えれば考える程、お腹の赤ちゃんに申し訳ない気持ちで一杯になっていった。